純金の金貨と、金含有比率(品位)が低い金貨

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金100%でない理由

金貨と言えば、金100%の純金製を想像するかもしれません。確かに、金100%の金貨もあります。しかし、アンティークコインの世界では、ほとんどの場合、金100%ではありません。

金貨が金100%で作られていない理由は、複数あります。そのうち2つについて確認しましょう。

強度を増す

金は、金属としては柔らかい部類です。このため、純金100%で貨幣を作ると、流通の過程で傷がつきやすくなり、摩耗してしまいます。

そこで、強度を増すために、金以外の金属を混ぜます。

財政再建など

例えば、現在流通している金の純度は90%だとしましょう。そして、財政が厳しくなったとします。何とかしなければなりません。しかし、有効な手段がありません。この場合、金の純度を少し下げて金貨を作ります。銀の場合でも同様です。

ヘンリー8世イメージ

極端な例で、金の純度を半分の45%にしてみましょう。すると、今までだったら1枚しか作れなかった量の金で、金貨を2枚作れます。

この極端な例で改鋳(かいちゅう)を実行したのが、16世紀イギリスのヘンリー8世です。ヘンリー8世の大悪改鋳として知られています。銀貨の銀含有量を、3分の1にまで減らしました。

金貨は錆びる【金錆(きんさび)】

金(きん)は、錆びることはありません。全く錆びず、そして輝いています。さらに、希少性が極めて高いです。これが、金の魅力です。

しかし、上で確認しました通り、金貨は純金で作られていない場合が多いです。このため、金貨は錆びます。正確には、金貨に含まれている金以外の成分が錆びます。

金貨の錆びを金錆(きんさび)と呼びます。

また、トレジャーハンターが、海底の難破船から金貨を見つける、という例があります。

この場合、金以外の成分は海水で腐食しています。よって、金貨製造時の美しさを保っていると期待するのは、難しいです。しかし、壺などに入っていて海水に全く触れていなければ、最高品質のままのコインが出てくるかもしれません。

金の純度が高いコイン 

では、アンティークコイン、モダンコインの区別なく、金の純度が高いコインと低いコインを確認しましょう。

  • アンティークコイン:発行後、概ね100年を超えたコイン
  • モダンコイン   :発行後、100年を経ていないコイン

純度が極めて高い例

スペイン 40000ペセタ金貨(プルーフ・完全未使用)
スペイン国王カルロス1世(神聖ローマ帝国皇帝カール5世)生誕500年

【コインNo】 8119
【製造元】スペイン
【額面】40000ペセタ
【製造年】2000年
【材質】金
【直径】40mm
【品位】0.999(99.9%)
【グレード】PF FDC
【価格】135,000円(税込)

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コンゴ共和国 2004年アテネオリンピック記念 75フラン金貨

【コインNo】8122
【製造元】コンゴ
【額面】75フラン
【製造年】2003年
【材質】金
【直径】30mm
【品位】0.999(99.9%)
【グレード】PF FDC
【価格】125,000円(税込)

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オーストラリア 200ドル金貨(プルーフ・完全未使用)

【コインNo】 7843
【製造元】オーストラリア
【額面】200ドル
【製造年】2013年
【材質】金
【直径】41mm
【品位】0.999(99.9%)
【グレード】PF FDC
【価格】445,000円(税込)

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純度が低い金貨

セーシェル 50ルピー金貨

【コインNo】 5116
【製造元】その他
【額面】50ルピー
【製造年】1997年
【材質】金
【直径】18mm
【品位】0.583(58.3%)
【グレード】PF FDC
【価格】14,000円(税込)

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セーシェルは、下図にあるアフリカの東に位置する島々からなる国です。

セーシェル地図

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