ジンバブエドルとインフレーション

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100兆ジンバブエドルと1ジンバブエドル

「宝くじで5億円当たったらいいなあ」などと、考えることがあるかもしれません。数字の大きさという意味で、桁違いに大きなお札があります。100兆ジンバブエドルです。

1ジンバブエドルと同時に購入でき、その対比が凄まじいです。

合わせて購入可能

【コインNo】 7997
【額面】100,000,000,000,000ジンバブエドルと1ジンバブエドル
【素材】紙幣
【サイズ】150mm X 74mm

売り切れ

ちなみに、数字は100兆と大きいですが、ダルマ公式サイトによると、その価値は1円にもなりません。

通貨としては価値がありませんが、ピン札としてレアです。このため、ジワジワと価格が上昇しています。

ジンバブエの位置

ジンバブエの位置を確認しましょう。アフリカ大陸南部にあります。周囲を他国に囲まれており、海洋に面していないことが分かります。

ジンバブエ地図

では、水はあまりないのだろうか?ですが、有名なビクトリアの滝があります。

日本から遠く離れていて簡単に行けないですが、一度は訪れてみたい滝でしょう。

ビクトリアの滝(ジンバブエ)画像

ジンバブエのハイパーインフレーション

なぜこんな桁違いのお札が発行されてしまったか?ですが、インフレーションがすさまじかったためです。

下のグラフは、ジンバブエのインフレ率の推移です(ジンバブエ中央銀行から引用)。2001年を100としたときの数字で、2007年までを表示しています。

2005年くらいを境に、飛びぬけて大きな数字になっていると分かります。

縦軸を見ますと、1から5まで並んでいますが、1%~5%という意味ではありません。「1億%~5億%」という意味です。

ジンバブエのインフレ率の推移

ジンバブエのインフレ率グラフ(~2007年)

2001年に1つ10円だった子供用の駄菓子が、2007年には5,000万円(?)になっているというイメージです(数字が大きすぎて、計算が正しいか良く分かりません)。

こんな状況では、当時のジンバブエで100兆ジンバブエドルをもらっても、全然うれしくありません。

もらった1時間後には、価値が大きく減っているでしょう。ジンバブエドルをもらってしまったら、両替商にダッシュで駆け込んで米ドルやユーロと交換するという光景が繰り広げられたと予想できます。

(そもそも、両替商が機能していたかどうかも怪しいです。状況によっては、闇の両替商を使ったかもしれません。)

2005年までのインフレ率

2007年のインフレ率があまりに高すぎて、上のグラフでは良く分かりません。そこで、2005年までのインフレ率をグラフ化しました。下の通りです。

ジンバブエのインフレ率グラフ(~2005年)

2005年までで考えても、縦軸の単位が万です。凄まじいインフレ率です。

本当のインフレ率はどれくらい?

なお、上のグラフは、ジンバブエ政府が発表した公式のインフレ率です。2007年には発表を取りやめてしまいました。

理由は、物価を調査しようにも、調査対象の商品が存在しないから調査できなかったためです。

また、政府発表でなくリアルな物価上昇率は、こんな生易しい(?)数字ではなかったようです。

例えば、The New humanitarianの記事タイトルを見ますと、「Inflation at 6.5 quindecillion novemdecillion percent」とあります。

日本語で「インフレ率が6.5×(10の108乗)%になった」という意味ですが、理解困難なインフレ率です。

数字で表現しますと、以下の通りです。小学生が「1憶兆円」などと言うことがありますが、それを遥かにしのぐ、凄まじい数字です。

65,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000

当時の大統領はどうなった?

このようなインフレ率を招いてしまった原因は、ムガベ大統領の失政です。

彼の前の時代までは、比較的安定した経済だったようです。しかし、わずかな期間で、国家の経済全体が破綻してしまいました。

では、退陣に追い込まれて…と思いきや、2017年まで大統領であり続けました。

2019年のジンバブエ

さて、この記事を掲載した2019年から見て、ハイパーインフレーションがあったのは10年以上前です。

きっと、経済は安定に向かっているはず…かどうか、2018年以降のインフレ率を確認しましょう。下のグラフの通りです。

2018年~2019年のインフレ率グラフ(ジンバブエ)

2018年半ばまでは、低いインフレ率だったと分かります。しかし、2018年後半から、再び上昇しています。

2019年には、175%を記録しています。桁違いのハイパーインフレーションを見た後ですから、175%が微々たる数字に見えてしまいます。

しかし、175%は大変な数字です。1年前と比べて、物価が3倍近くになっているということです。再び波乱が起きるか、それとも沈静化するか、どうなるでしょう。

100兆ジンバブエドル札のデザイン

では、100兆ジンバブエドル札のデザインを確認しましょう。まず目に留まるのは、3つの重なった岩でしょう。一般的に「バランシング・ロック(balancing rocks)」と呼ばれています。

風雨にさらされ続けた結果、微妙なバランスを保ちながら積み重なっています。

100兆ジンバブエドル札

下は、ジンバブエ中央銀行のウェブサイト(部分)です。ロゴに、同じバランシング・ロックが描かれています。

すなわち、バランシング・ロックはジンバブエの象徴的な意味合いがあります。

ジンバブエ中央銀行の外観

そして裏は、ビクトリアの滝と牛です。世界でも有名な滝ですから、お札のデザインにピッタリです。

100兆ジンバブエドル札の裏面
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