ウィルヘルミナ女王の10グルデン金貨【オランダ】

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在位期間58年のオランダ女王

ウィルヘルミナ女王【オランダ】

オランダ女王のウィルヘルミナ(1880年~1962年、在位:1890年~1948年)は、60年近くという長期に渡り、国王の座にありました。

これだけの長期になりますと、金貨の肖像も次第に変化しています。最初は、わずか10歳の頃の肖像で、最後は老年期です。

ウィルヘルミナの肖像が描かれた10グルデン金貨(10 Gulden)は、全部で4種類あります。

4種類集めれば、コレクションの完成です。その他、兵士(騎士立像)が描かれた10グルデン金貨も発行されており、これも集めれば全5種類となります。

この金貨は発行後100年前後経過していますが、未使用が比較的残っていますので、グレードが高いものを探すと面白そうです。未使用でも、お手頃な価格です。

なお、「特年」と呼ばれる年号があります。その年だけ発行枚数が非常に少ないというものです。ウィルヘルミナの場合、1892年や1895年が該当し、他に比べて桁違いに高価です。

では、5種類を見ていきましょう。

ウィルヘルミナ(ヤングヘッド Young Head)

この金貨は、1892年~1897年にかけて発行されました。女王は1880年生まれですから、10歳くらいの肖像でしょう。

オランダ 10グルデン金貨【未使用品】

【コインNo】8636
【発行国】オランダ
【額面】10グルデン
【発行年】1897年
【材質】金
【直径】22mm
【グレード】UNC

売り切れ

青年期(Youthful Head)

1898年に発行された金貨です。すなわち、年齢は10代後半です。同じ10代でも、上と下の金貨では雰囲気が全く異なることが分かります。

ウィルヘルミナ女王の青年期の10グルデン金貨

成人後(Mature Bust)

この金貨は1912年発行ですが、1911年から同じデザインを採用しています。よって、30歳前後の肖像ということになります。

オランダ 10グルデン金貨【準未使用~未使用品】

【コインNo】8687
【発行国】オランダ
【額面】10グルデン
【発行年】1912年
【材質】金
【直径】22mm
【グレード】AU/UNC
【カタログ】Fr349/KM149

売り切れ

オールドヘッド(Old Head)

オールドヘッド(老年期)は、1925年~1927年、1932年~1933年に発行されています。

名前はオールドヘッドですから、高齢になってからの発行か?という印象になりますが、実際には40代の肖像です。

オランダ 10グルデン金貨【未使用品】

【コインNo】8634
【発行国】オランダ
【額面】10グルデン
【発行年】1932年
【材質】金
【直径】22mm
【グレード】UNC

売り切れ

騎士立像

騎士立像が発行された年代は幅広く、1894年から1937年までです。

発行された年代全てを集めようとすると大変ですが、1枚だけなら、アンティークコインとしては比較的入手しやすい部類になるでしょう。

オランダ1ダカット金貨 ウィルヘルミナ1世騎士立像 貿易金貨

ちなみに、ウィルヘルミナ女王の肖像画は、下の通りです。

ウィルヘルミナ女王の肖像画

(引用:ROYAL HOUSE OF THE NETHERLANDS

コインのデザイン

では、ヤングヘッドを例にして、金貨の裏側のデザインを見ていきましょう。

ウィルヘルミナ女王金貨のデザイン

オランダは王国ですから、紋章に王冠をかぶせています(共和国の金貨なら、王冠はありません)。盾の横についている文字(左に10、右にG)は、通貨単位を示します。10グルデンです。

盾の中にいるのはライオンですが、右手に持っているのは剣、そして左手は7本の矢です。

オランダは、16世紀から17世紀にかけて、独立を求めてスペインと争いました。ネーデルラント(当時のオランダ)は17の州で成り立っていましたが、北部7州が独立しました。矢が7本というのは、この北部7州を示しています。

周囲に書いてある文字は、KONINGIN DER NEDERLANDENすなわち「オランダ女王」です。

ウィルヘルミナ女王が統治した時代

最後に、ウィルヘルミナ女王時代のオランダを概観しましょう。在位は1890年から1948年、すなわち、2度の世界大戦を含んだ時期です。

下は、第一次世界大戦の勢力図です。各国が2陣営に分かれて戦いましたが、オランダ(赤枠)部分を見ますと、白く塗られています。すなわち、中立です。オランダは直接の戦火を免れることに成功しました。

第一次世界大戦の勢力図(ヨーロッパ中心)

(引用:britannica.com

下は、第二次世界大戦の様子です。オレンジで塗られている部分は、1942年11月時点のナチスドイツの勢力図です。

オランダは、ナチスドイツの占領下にあると分かります。ウィルヘルミナ女王はイギリスに逃れて亡命政府を樹立し、戦いを続けました。

第二次世界大戦の勢力図(ナチスドイツ中心)

(引用:Britannica School

第二次世界大戦が終わると、オランダ植民地だったインドネシアが独立を宣言しました。

オランダはこれを認めず、独立戦争に突入。しかし、時代の流れは植民地経営を許さず、戦争は1949年に集結しますが、その前に女王は譲位しています。

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