【古代ギリシャ】デュオニソス(酩酊の神)銀貨-マケドニア,メンデ(Mende)

製品案内【古代ギリシャ】
翻訳

ディオニュソス(酩酊の神)
テトラドラクマ銀貨

メンデ(Mende)という都市国家がいつ形成されたか不明ですが、遅くとも紀元前8世紀には存在していました。

場所は、下の地図の赤◎部分です。現在のギリシャにありました。そのMendeで作られたコインを確認しましょう。

メンデ(Mende)の地図

【コインNo】 3994
【額面】テトラドラクマ銀貨
【製造年】紀元前460年~紀元前423年
【材質】銀
【直径】24mm
【グレード】VF
【価格】1,100,000円(税込)

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銀貨のデザイン

コインに肖像がある場合、大きな横顔だけで、体は描かれていない場合が多いでしょう。そして、体全体が表現されている場合、力強さを示すためにライオンや戦闘用の馬と一緒に描かれることもあります。

ところが、このコインは趣が大きく異なります。

古代ギリシャ マケドニア デュオニソス テトラドラクマ銀貨【表面】

画像中の矢印2はロバです。角のように見える長い部分は耳です。ロバは、お世辞にも力強さを表現しているとは言えないでしょう。

そして、矢印1は、だれかが座っています。座っているというよりは、寝そべっている感じです。座るなら、後ろ向きでなくてロバと同じ方向を向くでしょう。ここでは、ロバの進行方向とは逆に寝そべっています。

すなわち、ロバはのんびりと歩みを進めている様子が分かります。

これは誰か?ですが、デュオニソスです。日本では、バッカスという名前の方が有名かもしれません。バッカスは、ギリシャ神話でお酒の神様です。

お酒の神様ならば、馬に乗って颯爽と駆ける姿よりも、ロバにもたれかかってのんびりしている方が似合っています。

デュオニソス(バッカス)の様子を見てみましょう。左手は力なく下ろしているのですが、ロバの背中に引っ掛けているように見えます。体を支えているのでしょう。

支えなければならないとすると、実はこの姿勢は楽でないかもしれません。

そして、顎ヒゲを生やし、長髪で、リースをかぶっています。右手(赤丸部分)に持っているのは、カンタロス(kantharos)です。

カンタロスとは、古代ギリシャで使われたコップです。絵を見ると分かりますが、現代日本でイメージするコップよりも、ずっと大きいコップです。

では、コップの中身は何か?といえば、バッカスなのでお酒です。どんなお酒か?といえば、コインの裏側を見ると分かります。

コインの裏側を見ますと、正方形に近い四角があります。その中に何かあります。これは、ブドウです。

古代ギリシャ マケドニア デュオニソス テトラドラクマ銀貨【裏面】

というわけで、コインの表でバッカスが飲んでいたのは、ぶどう酒です。ぶどうは4房あることが分かります。その4房のブドウは、ツルにつながっています。

四角の周りに書いてあるのは、”MENAAION”という文字です。真ん中のAは、本当はAでなくて三角形(△)です。ギリシャ文字を入れると、ブラウザによっては文字化けするかもしれませんので、Aで代用しています。

これは都市名で、現在のMende(メンデ)です。

古代ギリシャのコインには、それぞれの都市国家に特徴的な像が描かれました。Mendeでは、特産物のぶどう酒つながりで、お酒の神様バッカスが選ばれました。

古代ギリシャのコインは、バラエティに富んでいたことが分かります。コレクションに加えると面白そうです。

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