【古代ギリシャ】牛を捕食するライオン銀貨-マケドニア,アカントス(Akanthos)

製品案内【古代ギリシャ】
翻訳

雄牛を襲うライオンを描いた名品

古代ギリシャ時代には、様々な国で数多くの種類のコインが作られました。ここでは、マケドニア王国のアカントス(Akanthos)で作られた「牛を捕食するライオン」銀貨を眺めましょう。

【コインNo】 7521
【製造元】ギリシャ
【額面】テトラドラクマ
【製造年】紀元前480年~紀元前465年
【直径】28mm
【重量】16.58g
【素材】銀
【グレード】EF
【価格】670,000円(税込)

このコインを購入する

【コインNo】 2703
【製造元】ギリシャ
【額面】テトラドラクマ
【直径】24mm
【重量】16.95g
【素材】銀
【グレード】VF
【価格】980,000円(税込)

このコインを購入する

マケドニアのアカントス(Akanthos)で作られた銀貨です。アカントスは、下の地図で、赤◎印で示されている部分を中心とした地域にありました。

マケドニア・アカントス地図

表側のデザインから、順に見ていきましょう。

表のデザイン

雄牛を襲うライオンのデザイン説明(表)

表は、ライオンが牛を襲っている図柄です。上側がライオンで、右を向いています(赤枠1)。牛のお尻辺りに噛みついています。牛は下側で、左向きです(赤枠2)。ライオンの顔のすぐ右に、しっぽがあるのが分かります。

この絵柄を見ると、当時のバルカン半島にはライオンと牛がいたことがわかります。

現代では、ヨーロッパに野生のライオンがいると考える人はいないでしょう。しかし、当時は野生のライオンがいました。

また、古代ギリシャの世界観では、牛は弱い動物という位置づけでなく、戦闘的な動物として認識されていました。その戦闘的な動物さえも倒す、まさに百獣の王がライオンです。当時のアカントスの王は、自分とライオンを重ね合わせていたと予想できます。

なお、牛の下に一本の横線が引かれ、その下に魚のような絵があるのが分かります(赤枠3)。陸上なのに魚とはどういうこと?ですが、これはマグロです。

古代ギリシャ時代には、自国と関係の深い動物がコインに刻まれていました。アカントスは、マグロです。

予想になりますが、アカントスでは漁が盛んで、特産物はマグロだったのでは?と考えることができます。

裏のデザイン

雄牛を襲うライオンのデザイン説明(裏)

裏は、幾何学的な模様が描かれています。4つに区切られた窓のようなものがあり、その周りに文字が書かれています。

この文字は、左上のAから順に右回りで、「AKANOION」と書かれています。フォントの都合で書けませんが、左から5番目(右から4番目)は、正確には「O」でなく、Oの中に横棒が引かれた文字です。

この「AKANOION」は、アカントスという意味です。

なお、4つの窓の中は、砂粒状の模様が描かれていました。上のコインでは、削れています。この記事でご紹介しているもう一つのコインには、この砂粒状のデザインもはっきりと残されています。

雄牛を襲うライオンの砂粒状のデザイン(裏)

当記事でご案内しているコイン2枚は、同じデザインです。VFのコインは、四角の中の砂粒状のデザインが残っていますが、全体としてはVFという評価です。

しかし、価格は大きく異なります。グレードが低いはずのVFの方が、価格が高くなっています。なぜでしょう。

それは、コインのレア度が価格に反映されているからです。アカントスのコインは、マグロが目印です。しかし、VFの側のコインには、本来あるはずのマグロの刻印がありません。

とても珍しいコインです。

コインの形状

もう一つ、確認しましょう。コインの形です。円に近いことが分かります。近世以降は、機械を使ってコインを製造しました。このため、コインの形は円に近くなります。

しかし、当時はハンマーで叩いて刻印を作っていました。この製法だと、コインは楕円になったり、グニャグニャの丸っぽい形になったりします。

上のコインは、円に近いです。さらに、グレードが高いです。これらが相まって、レアなコインとなっています。

ページトップへ戻る