ルイ・フィリップ 5フラン銀貨・銅貨【発行枚数50枚/未使用品】

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ルーアン造幣局訪問記念
5フラン銀貨・銅貨

当サイトでは、金貨または銀貨の紹介が多いです。アンティークコインと言えば、金銀の輝きも魅力の一つだからです。

しかし、銅貨にも魅力があります。その背後にある物語を知ると、さらに魅力が増します。今回は、そんな銅貨をご紹介しましょう。

下のコインは、フランスのルイ・フィリップ(Louis Philippe、1830-1848)がルーアン造幣局を訪問した際に作られた銅貨です。

造幣局を訪問したのは、ルイ・フィリップがフランスの国王に即位した翌年の1831年です。

【コインNo】 7368
【製造元】フランス
【額面】5フラン
【製造年】1831年
【直径】37mm
【重量】21.33g
【素材】銅
【グレード】UNC(未使用)
【価格】85,000円(税込)

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銅貨の発行枚数は50枚

この銅貨は、発行枚数が50枚しかありません。通常の銅貨は、広く一般的に使用されます。すなわち、発行枚数はとても多いでしょう。なぜ50枚なのでしょうか。

それは、ルイ・フィリップの随行員に配られた、特別なコインだからです。

ルイ・フィリップは王様ですから、どこかを訪問する際に一人で行くことはありません。随行員がいます。

ルイ・フィリップがルーアン造幣局を訪問した際、造幣局は、ルイ・フィリップの目の前で金貨を作り、献上しました。王のための特別な金貨です。

随行員の為に銀貨も作成

そして、高官の随行員のために、その場で同じデザインで銀貨を作りました。さらに、その他の随行員用に銅貨を作りました。発行枚数が50枚ということは、その他の随行員の人数が最大50名だったということです。

フランス ルイ・フィリップ ルーアン造幣局訪問記念 5フラン銀貨

【コインNo】 7941
【製造元】フランス
【額面】5フラン
【製造年】1831年
【直径】37mm
【重量】24.80g
【素材】銀
【グレード】Tone UNC(未使用)
【価格】170,000円(税込)

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グレードの高さ

なお、このコインで特筆できるのは、グレードの高さです。1831年に製造された古い銀貨と銅貨ですが、グレードはUNC(未使用)です。

銀や銅は、金貨に比べて錆びやすい材質です。しかし、写真をご覧いただきますと、錆が目立ちません。このことから、このコインは大切に保存されてきたのだと分かります。

下の枠の話は、想像です。こんな感じの経緯で保管されたのかもしれません。

ある人が、ルイ・フィリップの随行員としてルーアン造幣局を訪問しました。造幣局は、彼らがいる前でコインを製造し、随行員に配りました。世界でわずかしかない新品のコインです。

もらった人は家に持ち帰り、家族に披露したことでしょう。そして、必要以上に触ることなく、大切に保管してきました。年月が経過し、コインをもらった人(または遺族)はコインを売却しました。購入した人も、大切に保管してきました。

200年近く大切に保管されてきたため、グレードはUNCです。次の所有者も、大切に保管してくれることでしょう。

コインに刻まれた言葉の意味

では、このコインに刻まれた言葉とその意味を確認しましょう。以下の通りです。

LOUIS PHILIPPE I
ROI DES FRANCAIS
DOMARD.F.

【訳】
ルイ・フィリップ1世
フランス人の王
ドマード.F

コインの表には、ROI DE FRANCAIS(フランス王)でなくROI DES FRANCAIS(フランス人の王)が使われています。これは、当時のフランスの状況を反映しています。

1589年以降続いたブルボン朝では、国家権力が王に集中する絶対主義が採用されました。そして、絶対主義への反発が1789年のフランス革命につながっています。

革命後のフランスは、共和制と帝政が目まぐるしく入れ替わる混乱期でした。その状況で即位したルイ・フィリップは、絶対主義を連想させる「ROI DE FRANCAIS(フランス王)」でなく、「ROI DES FRANCAIS(フランス人の王)」の銘を採用しました。

なお、“DOMARD.F.”は、このコインを制作した彫刻家の名前(Joseph François Domard、1792-1858)です。

S.M.
LOUIS PHILIPPE
VISITE LA MONNAIE
DE ROUEN
LE 18 MAI
1831

【訳】
国王陛下
ルイ・フィリップ
ルーアン造幣局訪問
1831年5月18日

側面

*** DIEU PROTEGE LA FRANCE

【訳】
*** 神はフランスを守る

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