ルイ・ナポレオン・ボナパルト銀貨(オランダ)

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グルデン銀貨-ホラント王国(オランダ)
【ルイ・ボナパルト】

1789年のフランス革命からナポレオンが活躍した時期、オランダはフランスの影響を強く受けました。

【1793年】フランスに占領される
【1795年】バタヴィア共和国成立
【1806年】ホラント王国成立
【1810年】フランスに併合
【1815年】オランダ王国成立

短い期間に、フランスに占領されたりいくつもの国に変わったり、大変な期間でした。当記事でご案内しますのは、1808年にホラント王国で発行された銀貨です。

2.5グルデン銀貨

【コインNo】 7372
【製造元】オランダ
【額面】2・1/2グルデン
【製造年】1808年
【直径】38mm
【重量】26.35g
【素材】銀
【グレード】toned UNC
【NGC】2732390-006
【価格】2,500,000円(税込)

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説明にあるtoned(トーン)につきましては、別記事「銀貨の酸化・硫化による変色、錆び(サビ)」でご確認ください。tonedとは、時間の経過とともに出てきたムラのことです。

また、上のコインは、スラブに入っています。よって、四隅に白い突起物が写っています。全体像は、下の写真の通りです。

グルデン銀貨(スラブ入り)

1808年に発行された上の銀貨には、横顔が描いてあります。これは、ルイ・ボナパルトです。有名なナポレオン・ボナパルトの弟です。

彼は、ホラント王国が成立した1806年に王位に就きました。しかし、ナポレオン・ボナパルトの政策に従わなかったため、1810年にフランスの侵攻を受けました。

結果、ホラント王国はフランスに併合され、ルイ・ボナパルトは亡命しました。

すなわち、ホラント王国は、わずか4年ほどしか存在しませんでした。その間に発行されたコインです。レア度が高いコインでUNC(未使用)ですので、価格も高額になっています。

2.5グルデン銀貨のデザイン

では、銀貨のデザインを確認しましょう。

ルイ・ボナパルト銀貨(表面)

ルイ・ボナパルトが右を向いている絵です。

コインの周辺に書いてある文字は「LODEW. NAP. KON. VAN HOLL.」すなわち、英語で「Luis Napoleon King of Holland」であり、「ルイ・ナポレオン オランダ王」という意味です。

ルイ・ボナパルトとルイ・ナポレオン

「ルイ・ボナパルト」でなくて「ルイ・ナポレオン」と書かれているのはなぜか?と感じるかもしれません。この時期は、似た名前のナポレオンが複数登場します。氏名は以下の通りです。

皇帝にもなった、最も有名なナポレオン・ボナパルト(Napoléon Bonaparte)

そして、彼の甥はナポレオン3世です。名前はシャルル・ルイ=ナポレオン・ボナパルト(Charles Louis-Napoléon Bonaparte)です。一般的に、ナポレオン3世になる前の彼を、ルイ・ナポレオンと呼びます。

今回のコインで登場するのは、ルイ・ナポレオン・ボナパルト(Louis Napoléon Bonaparte)です。一般的にはルイ・ボナパルトと呼ばれていますが、「ルイ・ナポレオン」でも正しいです。コインには、この名前が書かれています。

裏面のデザイン

では、裏側のデザインを見てみましょう。枠と数字を書いています。これは、下の説明文の番号に相当します。

ルイ・ボナパルト銀貨(裏面)

王冠

ホラント王国は、国王(ルイ・ボナパルト)がいます。王冠は、王国であることを示しています。

額面

額面が書いてあります。2 1/2すなわち2.5グルデンです。

国章

ホラント王国の国章が描かれています。左上と右下には、フランスに占領される前に存在したネーデルラント共和国の国章から持ってきたライオンが描かれています。

良く見ると、ライオンは両手に何か持っています。剣と矢です。矢は7本です。これは、ネーデルラント地方がスペインから独立する際に同盟を組んだ7州を示しています。

そして、右上と左下は、鷲の絵が描いてあります。ホラント王国の国章では、鷲は右向きです。しかし、このコインでは左向きです。逆になっているのが興味深いです。

通貨単位

G.Nとあります。この銀貨はグルデン(gulden)銀貨と呼ばれていることから分かりますが、これは通貨単位を示します。

発行年

この銀貨の発行年は1808年です。この年だけ発行されました。

発行年

ルイ・ボナパルトのコインには、蜂が登場することがあります。

コインの周辺に書いてある文字は、”KONINGRIJK HOLLAND.”です。ホラント王国という意味です。

ホラント王国が成立してから、わずか2年で立派なコインを発行しています。1806年にこの地を占領した、フランスの国力の強さを示しているといえるでしょう。

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