ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世100リレ金貨

製品案内【イタリア】
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ヴィットリオ・エマヌエル3世在位25周年

ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世は自身が熱心なコレクターだったこともあり、デザインに優れた貨幣をいくつも世に送り出しています。

在位25周年&第一次世界大戦参戦10周年記念100リレ金貨

この記事でご案内する100リレ金貨は、ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世在位25周年と第一次世界大戦参戦10周年を記念して発行されており、力強さを前面に押し出したデザインとなっています。

また、マットプルーフ(艶消しプルーフ)でグレードは完全未使用となっており、大変な貴重品です。

表のデザイン

表のデザインから見ていきましょう。左を向いている肖像はもちろん、ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世です。そして、その下にオークの木がありますが、その部分に何やら横長の長方形が描いてあります。

ヴィットリオ・エマヌエル3世 50リレ金貨のデザイン(表面)

これは、「Iron Crown(鉄王冠)」と呼ばれており、中世初期に作られたものでイタリア国王の権威の象徴と見なされてきました(下はIron Crownの絵)。なお、共和制となった現在、イタリアのモンツァ大聖堂で保管されています。

Iron Crown(鉄王冠)の絵

(引用:Wikipedia

周囲の文字は「VITT・EM・III RE D’ ITALIA」とあり、「イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世」という意味です。

裏のデザイン

続いて、裏のデザインを見ていきましょう。たくましい男性がイタリア国旗をたなびかせながら走っている様子が描かれています。

ヴィットリオ・エマヌエル3世 50リレ金貨のデザイン(裏面)

彼が右手に載せているのは、勝利の女神ウィクトーリア(Victoria)です。ウィクトーリアは古代ローマ帝国の時代には既に重要視されており、当時の金貨にもデザインされています。

下は、コンスタンティヌス1世(在位:306年~337年)が発行したソリドゥス金貨ですが、そこに勝利の女神ウィクトーリアが描かれていることが分かります。

コンスタンティヌス1世ソリドゥス金貨(勝利の女神ウィクトーリア)

そして、男性の下側に岩のような硬くて大きなものがあり、「VETTA D’ ITALIA」とあります。日本語で「イタリアの頂上」をいう趣旨で、具体的にはイタリア最高峰のクロッカーカルコップを指します。

クロッカーカルコップの写真と所在地は、下の通りです。イタリアとオーストリアの国境にあることが分かります。

クロッカーカルコップの景色

(引用:Google Earth

クロッカーカルコップの地図

さらに、VETTA D’ ITALIAと書いてある左側に斧のようなものが見えます。これはファスケスと呼ばれるもので権力の象徴であり、木の束に斧を縛り付けたものです。

ファスケス

以上の通り、コインのデザイン全体を通して、王権の象徴を前面に押し出してイタリアの力強さを示しており、第一次世界大戦戦勝国としてのイタリアの勢いが良く表現されています。

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