スイス・ジュネーブ射撃祭記念コイン【1851年・ケース付き】

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ジュネーブ州の射撃祭コイン

スイス 射撃祭のバナー

スイスの射撃祭コインという場合、連邦射撃祭の5フラン相当の銀貨を指すことが一般的です。全部で17種類あります。

しかし、スイスの射撃祭は連邦レベル(全国レベル)だけでなく、州や村レベルでも開催されてきました。

この記事では、1851年にジュネーブで開催された射撃祭のコインを概観しましょう。スイス射撃祭全体につきましては、別記事「スイス射撃祭記念コイン-19世紀に発行された銀貨を中心に」で考察しています。

1851年 ジュネーブ射撃祭記念 1ターレル銀貨(ソーコールドテーラー)オリジナルケース付き【トーン・完全未使用品】

【コインNo】 8038
【発行国】スイス
【額面】1ターレル
【年号】1851年
【材質】銀
【直径】38mm
【グレード】Tone FDC
【発行枚数】1,274枚

売り切れ

このコインは、正確にはメダルです。しかし、1ターレル銀貨と同じ規格で作られていますので、1ターレル銀貨として流通しました。この種の銀貨をso-called taler(ソーコールド・ターレル)呼びます。

日本語に訳すなら、「通称ターレル」です。

so-called taler銀貨は、全部で5種類あります。これは、そのうちの1種類です。

極めて珍しいオリジナルケース付き

このコインですが、極めて珍しいです。何が珍しいかと言えば、発行当時のオリジナルケースがあるからです。下の画像の通りです。

射撃祭コインのオリジナルケース

グレードがFDC(完全未使用)なのも素晴らしいですが、オリジナルケースがあります。

インターネットで世界中のウェブサイトを探し回っても、ケース画像を見つけるのは極めて困難です。それほどに珍しいコインです。

このコインは流通用でなく、射撃祭の記念メダルです。よって、発行枚数も1,274枚しかありません。

  • 発行枚数:わずか1,274枚
  • グレード:FDC(完全未使用)
  • オリジナルケース付き

大変レアです。射撃祭コインを集めているコレクターの皆様にとっては、ぜひ所有したい逸品だと思います。

コインのデザイン

では、このコインのデザインを確認しましょう。下は、自由を象徴する女性が立っている絵です。右手に持っているのは、月桂樹の枝です。

ジュネーブ射撃祭記念 1ターレル銀貨(表のデザイン)

コインの周囲の文字を見ますと、「GENEVE CANTON SUISSE 1815」とあります。「スイス ジュネーブ州 1815年」です。

このコインが発行されたのは1851年ですが、この1815という数字は何だろう?と感じるかもしれません。これは誤りでなく、1815年で正しいです。この文字は、ジュネーブがスイス連邦に加盟した年を示しています。

自由を象徴する女性が持っている旗は、スイス国旗です。そして、下にある盾には、ジュネーブ州の紋章が描かれています。

遠くに見えるのは、ジュネーブの街並みと湖(レマン湖)です。左下に舟が浮かんでいます。町の左端に、何か線がたくさん出ています。これは日の出を表現しています。

一番下に見える文字は、DORCIEREです。このコインを作った人の名前(Dorciére Louis Etienne André)です。

ここで、ジュネーブとレマン湖の位置を確認しましょう。下は、スイス周辺の地図です。ジュネーブは、スイスの西端に位置していることが分かります。

スイス・ジュネーブの位置

下は、ジュネーブ周辺を拡大した地図です。スイスとフランスの国境線に沿って、大きな湖があることが分かります。レマン湖です。

コインは、湖の向こう側からジュネーブの街並みを眺めている構図です。

ジュネーブ周辺を拡大した地図

次に、反対側を見てみましょう。

ジュネーブ射撃祭記念 1ターレル銀貨(裏のデザイン)

真ん中にある盾のデザインは、ジュネーブの紋章です。射撃祭記念ですから、紋章の背後にライフルが2丁描かれています。

盾の上には、太陽が描かれています。よく見ると、太陽の中に文字があります。JHSです。キリストを示しています。

その下にリボンがあり、ここにも文字が書いてあります。ラテン語で「POST TENEBRAS LUX」です。英語訳すると「Light after Darkness」すなわち「闇の後の光」です。

高校の歴史教科書にも出てくる、宗教改革で活躍したカルヴァンは、ジュネーブを本拠地としました。POST TENEBRAS LUXは、カルヴァン派によってしばしば使われたフレーズです。

周囲の文字は、「TIR FEDERAL DE GENEVE JUILLET MDCCCLI」です。「ジュネーブ射撃祭 1851年7月」という意味です。

この射撃祭コインの評価

今回の射撃祭コインは、発行枚数が少なくて貴重です。そして、オリジナルケースがさらに貴重です。

わずか1,274枚の発行で、しかもFDC(完全未使用)です。FDCの現存数は極めて少ないと予想できますが、オリジナルケース付きとなると、世の中に何枚も存在しない可能性があります。もしかすると、最後の1つかもしれません。

(最後の1つかどうか、それを確認する手段はありませんので、それくらい珍しいという意味です。)

一言でいえば、珍品です。欲しいと思っても、簡単に買えるコインではありません。珍しいコインを収集している皆様にとって、コレクション候補になる1枚でしょう。

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