ブリストルガラスを題材にしたアンティークコイン

製品案内【イギリス】
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ガラス工業で栄えた町ブリストル(イギリス)のアンティークコイン

イギリスの産業革命時代、港町だったブリストルは、貿易と工業が大いに盛んになりました。これを記念した銅貨が発行されています。

【コインNo】 7409
【発行国】イギリス
【額面】1/2ペニー
【製造年】18世紀~19世紀頃
【材質】銅
【直径】29mm
【グレード】EF
【価格】15,400円(税込)

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このコインにまつわる話を見ていきましょう。

ブリストル・ブルー

ブリストルのガラス製品といえば、「ブリストル・ブルー」です。下の写真をご覧ください(引用:Aintuques Atlas)。

ブリストル・ブルーのガラス製品

1800年代初めのブリストルグラスです。深い青色が特徴で人気を博し、世界中に輸出されました。

この記事の冒頭の銅貨には、製造年が書いてありません。しかし、ブリストルグラスが盛んに作られていたのは、産業革命のころです。

よって、ブリストルグラスが大いにもてはやされた時期のコインだと予想できます。18世紀を中心とするあたりで、製造されたものでしょう。

ブリストルの場所

ここで、ブリストルの位置を確認しましょう。下の地図の通りです。イギリスの南部、入り江になっている部分にあることが分かります。

ブリストルの地図

ブリストルだけでなく、周辺都市では、ガラスに加えて様々な工業製品が作られました。この地域でガラス製品が多く作られたのには、理由があります。

  • 近隣でガラスの材料を生産できた。
  • 燃料の石炭も、近隣で生産できた。

ガラス製品を作る条件が揃っていたということです。そして、ブリストルの港から、海外へと輸出されていきました。

コインのデザイン

表面

では、コインのデザインを確認しましょう。最初に、ガラス工場が描いてある面です。

サマセット・ブリストル 1/2ペニー銅貨(表面)

何やら、台形のような形になっています。これはガラス工場です。横に細長い四角が、たくさん積み重なっています。これはレンガで作られているためです。

それにしても、奇妙な形です。一般的な工場のイメージとは、大きく異なります。日本の陶芸やガラス工場のイメージとも違うでしょう。

この形の通称は「グラス・コーン(glass corn)」です。ソフトクリームを食べるときに使うコーンを、逆さまにしたような形です。

この形になっている理由は、燃料の石炭です。産業革命当時の主力燃料は、石炭でした。しかし、当時の技術では、木材を燃やす場合のように安定した火力を得るのが難しい燃料でもありました。

そこで、煙突や設備の再設計をした結果、このような形になりました。

なお、この工場はどれくらいの大きさか?ですが、下の絵で確認できます。

ガラス工場(グラス・コーン)

(引用:Bristol Museums Galleries Archives

絵の中心や右あたりに、大きな三角形の煙突があるのが分かります。これがガラス工場です。周囲の建物と比較しますと、いかに大きいかが分かります。

上の絵の引用元サイトに、詩人のアレクサンダー・ポープによるブリストルの町の描写が掲載されています。趣旨は、以下の通りです。

「20もの奇妙なピラミッドが、町中で煙を吐いている。その煙は途切れることがなく、町は煙で暗く、そして汚い。ほとんどの住民は、有害な気体によって息が詰まっているかのようだ。」

公害対策が進む前の話ですから、住民は大変だったことでしょう。

なお、18世紀には大盛況だったガラス工業ですが、19世紀になると、戦争と景気変動などの影響を受けて、急速に衰退します。そして、20世紀初めには、すべてのガラス工場が消えてしまいました。

裏側のデザイン

次に、反対側の面のデザインを確認しましょう。お城と船が描いてあります。これは、ブリストルの紋章です。

サマセット・ブリストル 1/2ペニー銅貨(裏面)

ブリストルの紋章のデザインはは、時とともに変化していきます。しかし、船とお城の組み合わせは継続しています。時代をさかのぼると、1300年代まで同じ構図です。

下は、ブリストルの紋章です(引用:HERITAGE)。

ブリストルの紋章

お城は、ノルマンディー公ウィリアムが作った城の模様です。ノルマンディー公ウィリアムは、1066年にイングランドに攻め込み、ノルマンディー王朝を始めた人物です。

また、船は、ブリストルがいかに船を重視してきたか、船がどれほど町の発展のために重要だったかを示しています。

ブリストルガラスとアンティークコインを並べる

日本でも、ブリストルガラスの素晴らしい青に魅了されている方々は、少なくないでしょう。

ブリストルガラスを飾っている棚に、このコインも一緒に並べてみてください。ブリストルガラスが一層引き立つことでしょう。

また、ブリストルガラスについて、知識をより一層深くできます。お友達との会話でも、一目置かれる存在になるかもしれません。

うれしいのは、このコインはアンティークなのにお手頃価格なことです。お手頃価格ですが、買おうと思っても、なかなか売っているものではありません。自慢の逸品になります。

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