【古代ギリシャ】ペルセウスの銀貨-アンティゴノス朝マケドニア最後の王

製品案内【古代ギリシャ】
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ペルセウス(Perseus)王
テトラドラクマ銀貨

アンティゴノス朝マケドニアの晩年に発行された銀貨について、見ていきましょう。

【コインNo】 6613
【額面】テトラドラクマ銀貨
【製造年】紀元前179年~紀元前168年
【材質】銀
【直径】30mm
【グレード】-VF
【価格】170,000円(税込)

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【コインNo】 7739
【額面】テトラドラクマ銀貨
【製造年】紀元前179年~紀元前168年
【材質】銀
【直径】33mm
【グレード】EF+
【価格】310,000円(税込)

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アンティゴノス朝マケドニアの位置

下図は、紀元前200年頃のバルカン半島です。アンティゴノス朝マケドニアは、薄い黄色の部分です。現在のギリシャの辺りにあることが分かります。

アンティゴノス朝マケドニアの地図

一方、下図は、アレクサンダー大王が活躍した紀元前4世紀のマケドニアです。西はギリシャやエジプト、東はインド辺りまでの巨大な国家でした。

マケドニアの地図(アレクサンダー大王の東征後)

この差を見ると、マケドニアはずいぶん小さくなってしまったことが分かります。

銀貨のデザイン

表のデザインは、アンティゴノス朝マケドニア最後の王となったペルセウス(Perseus)の横顔です。

古代ギリシャ マケドニア テトラドラクマ銀貨【表面】

記事冒頭のコイン紹介で、コインが造幣された期間は紀元前179年から紀元前168年の間となっています。この期間は、ペルセウスが在位していた期間と同じです。

コインには製造年が書いてありません。そこで、このコインは、ペルセウスが在位した期間の間に製造されたという評価になります。

頭に付けているのは、日本的に見ればハチマキに見えますが、王冠です。キリッとした容貌だったことが分かります。

裏のデザインは、鳥が中心にあります。これはワシです。翼を広げて、顔を右に向けています。

古代ギリシャ マケドニア テトラドラクマ銀貨【裏面】

このワシは、何かの上にとまっています。これは雷です。雷の上にワシは乗れませんが、人間にはどうしようもない強力な雷と、空の王者であるタカの組み合わせは、力強さを感じさせます。

そして、そのワシはリース(花輪)で飾られています。なお、タカの上下に書かれている文字は、以下の通りです。

BAΣIΛEΩΣ  王
ΠEΡΣEΩΣ  ペルセウス

アンティゴノス朝マケドニアの国力

アンティゴノス朝マケドニアは、紀元前168年に古代ローマに滅ぼされています。そして、今回ご案内している銀貨は、紀元前179年~紀元前168年に製造されたコインです。

これが意味することは、アンティゴノス朝マケドニアは、国が亡ぶ直前まで一定の国力を保有し続けたということです。

銀貨を造幣し続けるには、一定の国力が必要です。

  • 国内に十分な銀があること
  • 銀が不足する場合は、貿易や戦争等で貴金属を確保できること
  • 貨幣造幣のために人的資源を投入できること
  • 国内全体に貨幣を広める運搬力があること
  • 国内経済が、貨幣を必要とする水準にあること

アンティゴノス朝マケドニアは、国家滅亡が近い段階でも、これらの要件を満たしていたということになります。

では、なぜ紀元前168年に滅亡してしまったか?です。それは、古代ローマ帝国との戦争で負けてしまい、ペルセウスが捕虜になってしまったためです。

その結果、ペルセウスは廃位させられ、アンティゴノス朝マケドニアは滅亡しました。

この時期、古代ローマ帝国は、飛ぶ鳥を落とす勢いで領土を拡大していました。

アレクサンダー大王が亡くなった後にマケドニアは分裂し、セレウコス朝シリアやプトレマイオス朝エジプトなどが誕生しました。これらの国はことごとく、古代ローマ帝国に滅ぼされてしまいました。

マケドニア王国全体を眺める

この記事は、アレクサンダー大王の死後、滅亡直前のマケドニアに限定して書かれています。古代ギリシャ時代のマケドニア王国全体の歴史をご案内した記事もありますので、ご覧ください。

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