アメリカ合衆国ハーフダラー記念銀貨【ロードアイランド300周年】

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ロードアイランド植民地設立(1636年)を記念する銀貨

アメリカ合衆国で発行された銀貨を概観しましょう。UNC(未使用)ですので、大変高品質な銀貨です。

アメリカ 1/2ドル銀貨 ロードアイランド300年記念【未使用品】

【コインNo】 8322
【製造元】アメリカ
【額面】1/2ドル
【製造年】1936年
【直径】30mm
【重量】12.454g
【素材】銀
【グレード】UNC
【カタログ】KM185

売り切れ

上のコインは、サンフランシスコ造幣局で作られました。

サンフランシスコ造幣局の発行枚数は、1万5千枚です(発行枚数は、全米で5万枚です)。左側の人物のかかとあたりに、「S」の文字があります。San FranciscoのSです。

では、コインのデザインを見ていきましょう。

銀貨のデザイン

表側

表には、2人が描かれています。

右側は、Roger Williams(ロジャー・ウィリアムズ)であり、左はインディアンです。

ロードアイランド300年記念銀貨のデザイン【表面】

ロジャー・ウィリアムズの解説は後ほど確認するとして、デザインを先に見ていきましょう。

ロジャー・ウィリアムズは、カヌーに乗っています。そして、右手を挙げて挨拶しており、インディアンに友好的な姿勢だと分かります。

左手に持っているのは、聖書です。

左側にいるインディアンは、岸に立っています。左手に杖を持ち、右手は肘から先を水平に上げています。

彼らの後ろにあるのは、海から上る太陽です。信仰の自由を示します。

周辺にある文字は、「IN GOD WE TRUST 1936 RHODE ISLAND」です。”IN GOD WE TRUST”は、アメリカのコインでしばしば使われてきた表現です。「我々は神を信じる」という意味です。

Roger Williams(1603?-1683)

では、ロジャー・ウィリアムズについて確認しましょう。

彼は、イギリスからアメリカ植民地に渡った入植者であり、ロードアイランド植民地の創設者です。また、信教の自由を早くから主張していた先駆者です。

彼の考え方は、ネイティブアメリカンにも適用されました。

例えば、イギリス国王の許可があればアメリカ大陸を自由に使えるのではなく、その土地を所有しているネイティブアメリカンから購入して初めて、土地所有が有効になる、などです。

彼の先駆的な考え方は、当時の入植者コミュニティと衝突することになりました。

そこで、1636年、彼は新たに植民地を建設しました。ロードアイランド植民地(Rhode Island)です。プロビデンス(Providence)は、ロードアイランドの中心都市です。

ロードアイランド州は、現在のロードアイランド州となっています。そして、州都はプロビデンスです。

地図(Google Map)で確認しましょう。

下の地図は、アメリカ北東部です。真ん中にニューヨークがあります。その北東(右上)に、ロードアイランド州(当時はロードアイランド植民地)があります。

ロードアイランド植民地の位置

下は、ロードアイランド州を拡大したものです。中心都市であるプロビデンスは、週の北東部に位置しています。

ロードアイランド植民地の区域図

裏側

次に、裏のデザインを確認しましょう。真ん中に、碇(いかり)があります。これは、現在のロードアイランド州の紋章です。

ロードアイランド300年記念銀貨のデザイン【裏面】

下の画像が、ロードアイランド州の紋章です。真ん中に碇があります。

ロードアイランド州の紋章

(引用:Wikipedia

コインの碇の周りには、二重に文字が書かれています。

内側にあるのは、「HOPE」「E PLURIBUS UNUM」(エ・プルリブス・ウヌム)です。Hopeは「希望」、「E Pluribus Unum」は「多くの州で作られた統一国家」すなわち、アメリカ合衆国を示しています。

外側の文字は、「UNITED STATES OF AMERICA HALF DOLLAR」です。「アメリカ合衆国 2分の1ドル」という意味になります。

アメリカ初の奴隷禁止令

ロジャー・ウィリアムズとロードアイランド州を考えるうえで出てくる話は、アメリカ初の奴隷禁止令成立(1652年)でしょう。

アメリカの奴隷制度廃止いえば、1863年にリンカーン大統領が奴隷解放宣言を出した、というのが有名です。

ロードアイランド州の奴隷禁止令は、それよりも200年以上前の話です。もっと評価されても良いはずですが、日本での知名度がありません(アメリカでも、認知度が低い模様です)。

その理由は、いくつかあるようです。

  • 禁止令を作ってはみたけれど、強制的に執行されなかった模様
  • 適用地域が限定的だった
  • 終身奴隷でなければ、奴隷を所有できた(10年未満)
  • 後に、奴隷を認める法が作られた
  • 18世紀のロードアイランド州は、奴隷貿易の中心地だった など

奴隷制度廃止を打ち出した州が、奴隷貿易の中心地なってしまったというのは、残念なことです。

しかし、禁止令の試みや思想は先駆的ですので、もう少し認知度があっても良いように思います。

このコインをきっかけとすることで、1600年代のアメリカ北東部の模様を、少しずつ勉強できるでしょう。

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