ダルマコイン大谷社長にインタビュー

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株式会社ダルマ社長に聞きました

株式会社ダルマの公式ホームページを見ると、コインがたくさん並んでいます。では、経営者はどんな人でしょう?公式ホームページでは、その姿が見えてきません。

そこで、株式会社ダルマの社長(大谷雄司様)にインタビューさせていただきました。

(インタビュー実施日:2020年2月18日)

編集部:

本日は、お忙しいところありがとうございます。

大谷社長は、アンティークコインにおいて、世界で最も著名な人物の一人です。そこで、現在に至るまでの経緯について、お聞かせください。

公式サイトを見ますと、社長名に「高馬 大三」とありますが…。

大谷雄司社長:
サンプルイメージ

高馬(こうま)と2人で、二人制代表取締役をしています。

私は70代ですし、次の時代に備えていて、高馬が次の責任者になる準備期間として、代表取締役として活躍してもらっています。

最初にアンティークコインをお小遣いで買ったのは、小学5年生の頃…もっと前だったかもしれません。当時、文房具屋でアンティークコインを売っていました。

(写真引用元:幻冬舎 GOLD ONLINE

【一分銀】

安政一分銀

【豆板銀】

天保豆板銀

また、骨董屋に行けば、豆板銀などがカゴに山積みになっていたり、小袋に入れられていたり。当時は銀価格がとても安く、相場価格に少し追加すれば、小学生でも買えた時代でした。

これが、アンティークコイン収集のきっかけです。当時は、日本の古銭を集めていました。

編集部:

当時は、それくらい安かったんですね。

大谷雄司社長:

その後、20歳になってアメリカ旅行をしたとき、衝撃的な出来事に遭遇しました。

カジノに入ってスロットマシンを回してみたところ、何とジャックポット!機械に入っていた銀貨が全部一気に出てきて、それだけでは足りないのでスタッフが小切手を切ってくれました。

当時のカジノは、銀貨(モルガンダラー、ピースダラー)を使っていました。1ドル銀貨が一気にあふれるさまは、まさに衝撃です。

【1ドル銀貨】モルガンダラー

モルガンダラー

ここから、シルバーダラーのコレクターになりました。あの衝撃を体験したのですから。

年号別、ミント別(造幣所別)に集めていきました。発行年数も造幣所も多いですから、集めるには根気が要ります。コレクションとしてピッタリです。

そこから、次第に欧州コインにも関心が広がっていきました。

編集部:

大谷社長が会社を創業されたころ(1970年代)の様子は、どんな感じだったでしょうか。

大谷雄司社長:

当時、日本でコイン収集熱が高まっていました。しかし、アンティークコイン商はあまり多くありませんでした。

その当時、日本では需要と供給に大きな差があり、マーケットはバブルの状況でした。しかし、アメリカの業者は、日本での相場高騰を把握していませんでした。

そこで、海外で1円銀貨を買って、それを日本に送って売るだけで良い利益を得られました。

【旧1円銀貨】

モルガンダラー

当時、アンティークコインの専門誌に『ボナンザ』というものがありました。

収集家はその誌上オークションで売買したり、デパート内のコインコーナーで買ったりすることが一般的でした。

編集部:

今までアンティークコインに接してきて、最もお気に入りの1枚は何でしょうか。

大谷雄司社長:

1枚だけを挙げるのは難しいですが、イタリアのルネッサンス期のコインが好きです。特に、ミラノを中心としたコインです。

下は、1テストン銀貨です。

イタリア ミラノ テストン銀貨

  • 表:ジャン・ガレアッツォ・マリーア・スフォルツァ
  • 裏:ルドヴィーゴ・スフォルツァ(通称:イル・モーロ)

【コインNo】8479
【製造国】イタリア
【額面】テストン
【製造年】N.D.
【材質】銀
【直径】28mm
【グレード】Tone VF+

売り切れ

このテストン銀貨は、コインに肖像が描かれるようになって間もないころのものです。大変美しい仕上がりです。

中世のコインに肖像が描かれることは稀で、十字架などの文様と文字を配列することが一般的でした。下は、カロリング朝(フランス、8世紀~10世紀)の銀貨です。

【カロリング朝 デニエ銀貨】

デニエ銀貨 ルイ1世

編集部:

次に、現在のアンティークコイン市場の様子について、お話を聞かせてください。本場は欧州ですが、欧州と日本の違いは何でしょう?

大谷雄司社長:

日本と欧州では、コインの歴史が大きく異なります。

日本の場合、穴銭の時代が長く続きました。和同開珎を始めとする皇朝十二銭が約275年間発行され、以後、中国から銅銭を輸入することで貨幣を賄ってきました。

金貨が本格的に登場したのは、豊臣徳川時代になってからです。

【和同開称】

和同開珎

また、西洋式の近代銭が登場したのは、明治に入ってからです。コイン製造のための機械を、香港から輸入しました。

東南アジアでは、日本より早く、近代貨の製造や流通が始まりました。これらの地域は、英仏の植民地だったからです。

日本のコインはデザインの多様性に乏しいです。よって、特に近代銭は、年号別に収集するという方法になります。この点で、欧州に比べて魅力がやや劣ります。

一方、欧州のコインは、歴史も種類も様々です。紀元前500年くらいには既に、金貨がありました。また、数多くの国が栄えては滅んでいきました。

国王の姿をコインに表現するなど、デザインが多様です。

コイン収集という点で見ると、年号別、国別、デザイン別、素材別など、様々な切り口で収集することができます。

編集部:

大谷社長といえば、外国のコイン発行にも直接的に携わっていらっしゃいます。具体的に、どんなことをされてきましたか?

大谷雄司社長:

代表的なものとしては、パラオの銀貨をデザインしました。パラオは、太平洋に浮かぶ島国です。自国の発展のために、外貨を獲得しなければなりません。

その方法の一つとして、金貨、銀貨やニッケル貨を発行しました。テーマは海洋保護記念です。下の写真の何枚かは、私がデザインしました。

世界最初のカラーコインです。

(編集部注:この記事を掲載した時点で、下のカラーコイン一式を購入できます。下のコインの一部が、大谷社長デザインです。)

【パラオ 1ドル白銅貨カラーコイン】

パラオ 1ドル白銅貨カラーコイン18種類 パラオの位置(googlemap)

編集部:

ありがとうございます。最後に、これからアンティークコイン収集を始めようという読者の皆様に向けて、一つ助言をお願いします。

大谷雄司社長:

「コインを買う前に、本を買って勉強してほしい」です。

アンティークコインは、安い買い物ではありません。そこで、自分が買いたいコインを選ぶには、数多くのコインを見ることと、どのようなコインが発行されているのかを知ることが重要です。

私が株式会社ダルマを設立したとき、資本金は1,000万円でした。このうち、書籍購入費に700万円を投入しました。

アンティークコインを売買する商売ではありますが、コインの前に書籍で勉強すべきだと考えたためです。

編集部:

ありがとうございます。多くの人は、コインのデザインや輝きを見て、アンティークコインの世界に入ると思います。

このため、コインの前に本をというのは、正直なところ大変だ…と感じました。しかし、金貨を買おうとしているときにFriedberg(金貨のカタログ)を持っていれば、その金貨の歴史的な位置が分かります。

大切なお金を出して買うアンティークですから、そのコインの位置づけを知っておきたいです。

編集部からのお知らせ:

最後に、編集部からのお知らせです。

これからアンティークコインの世界に入ってみたいけれど、どのコインを買えば良いのか分からないという皆様、大谷社長と一緒に、コインを選んでみませんか?

全くの初心者でも、歓迎です。

たくさん並んだ金貨や銀貨を目の前にしながら、大谷社長からコインについての話を聞きつつ、お好みのコインを選んでみましょう。

安価なコインから高価なものまで、ダルマ公式サイトに掲載されていないコインも数多くあります。

そこで、その中から比較的自由に選べるよう、予算は300万円~500万円程度以上のみなさまのご応募をお待ちしています。

申し込みは、株式会社ダルマ直通(03-3447-5567、日祝日除く10時~17時)までお願いします。

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