アンティークコイン投資のメリットとデメリットを考察

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コイン投資の価値

アンティークコインを投資の視点から考えるとき、メリットとデメリットが気になります。デメリットよりもメリットの方が大きいと分かれば、投資対象になります。

そこで、主に株式投資と比較しながら考察しましょう。

デメリット

アンティークコイン投資はメリットばかりではありません。メリットしかないなら、日本国民全員がアンティークコイン投資をしているはずです。

そこで、最初にデメリットを確認しましょう。

適切な情報を得るのが難しい

インターネットを検索しても、期待したアンティークコイン情報が見つからない場合が少なくありません。これがデメリットです。

自力でアンティークコイン情報をふんだんに得ようと思うと、英語が必要です。そして、英語が使えても、適切な情報にアクセスして、分析するのは簡単ではありません。

これからアンティークコイン投資を始めようという人にとって、これはとても高い壁です。

この問題を解決する最も簡単な方法は、信頼できるアンティークコイン業者から情報を得ることです。

しかし、「信頼できるアンティークコイン業者」を見つけるのも簡単ではありません。他記事でも言及していますが、信頼できる業者を見つける簡単な方法としては、以下の例があります。

  • 海外のアンティークコインを買いたい場合:国際団体であるIAPNに加盟している業者から買う。
  • 日本の古銭等を買いたい場合:日本貨幣商協同組合(日本国内の業界団体)に加盟している業者から買う。

価格変動が緩やか

これは、メリットの2つ目「忙しくてもできる」の裏返しです。短期売買で資産を増やしたいという場合、アンティークコインは向きません。

短期売買で資産を増やしたいなら、株式投資やFXあたりが適切でしょう。

と言いますのは、アンティークコイン価格は、毎日のように大きく変動するものではないからです。年単位で見て、価格変動を実感できるというイメージです。

ただし、株式投資をする人の大半は、長期保有です。下は、日本証券業協会によるアンケート結果です。

投資方針
  • 概ね長期保有:49.9%
  • 配当等重視:18.0%
  • 短期の値上がり重視:14.5%
  • 株主配当重視:11.3%
  • その他等:6.3%

配当がない

アンティークコインは、コインです。すなわち、昔のお金です。お金を持っているだけでは、配当はありません。

株式の長期保有と比較する場合、この点をデメリットに挙げられるかもしれません。

よって、長期運用している株式を全部売ってアンティークコインに投入するのは、適切でないでしょう。株式とアンティークコイン価格の連動性は弱かったという事実を踏まえますと、分散投資が適切になります。

メリット

こうしてデメリットを確認すると、投資の価値が少ないように思えてしまいますが、アンティークコイン投資はデメリットばかりではありません。

そこで、メリットも確認しましょう。

倒産しない

これは極めて重要なメリットです。株式投資の場合、投資対象の会社が倒産すれば、株価は最終的にゼロ円になります。

ゼロ円になる前に売って損失確定するとしても、大損は免れません。そして、倒産は突然やってくるものです。財務諸表がボロボロで、頑張ったけれどもやはり倒産したなという例もたくさんありますが…。

一方、アンティークコインは倒産しません。

特に、金貨や銀貨ならば、金属そのものに価値があります。よって、アンティークコイン相場がどうなろうとも、金銀の価値は確実に残ります。大きなメリットです。

忙しくてもできる

株式投資の場合、短期取引も長期取引もできます。そして、取引そのものは、主に平日日中に行われます。

短期売買を中心にしたい場合、株式投資はとても良い題材でしょう。中長期でも良い題材ですが、株価変動が大きいです。このため、価格動向が気になってしまう人には少々厳しいかもしれません。

と言いますのは、株価に関わらず放っておけばよいのですが、価格が気になってしまい、仕事の集中力が落ちるかもしれないからです。

一方、アンティークコインの場合、価格変動はゆっくりです。すなわち、短期売買に向きません。中長期投資です。

「買って、数年以上保有して、売却機会を探す」というイメージです。

よって、全く忙しくありませんし、価格動向が気になってどうしようもないという事態にもなりにくいです。忙しい人でもできるといえるでしょう。

分散投資

投資と言えば、一般的には株式や不動産が中心になるでしょう。しかし、投資対象を株式だけに限定していると、困ったことが起きます。それは、不景気になると、多くの株価が一斉に下落してしまうことです。

自分の投資対象は業績が良いとしても、日本全体の景気が悪化している場合、どうしても株価は下方向への圧力が大きくなります。

この点、過去の相場推移を見ますと、アンティークコイン相場と株価には関連性があまりないことが分かっています。

今後についてもそうだと断定できませんが、今まで関連があまりなかったという事実は重要です。

すなわち、株価は下落してもコイン価格は維持されて助かるという目的で、アンティークコインへの分散投資を考えることができます。

歴史に詳しくなる

株式投資の場合、中長期投資で銘柄研究などをしていれば、投資対象企業や業界に詳しくなります。さらに進めば、経済全般にも詳しくなります。

このメリットは、投資にとどまりません。私たちは、毎日のように経済活動をしています。仕事だったり、日用品の購入だったり、すべてが経済活動です。

特に意識しなくても、蓄積された経済知識は役に立つ場面があることでしょう。

アンティークコインにも、似た面があります。資産運用だけでアンティークコインを見るのではなく、コインそのものや背景について興味を持つと、歴史に詳しくなります。

しかも、学校の教科書に載っていないような、レアな歴史情報です。より深い知識を持つと、人生を豊かに過ごすことができます。

また、コインに関連する知識を持つと、コインを見る目も上達してきます。すなわち、より良いアンティークコイン投資ができるようになります。

高まる希少性

新規に作られたコインは、概ね100年生き残ればアンティークコインの仲間入りをします。よって、アンティークコインの総数は増えることになります。

その一方で、既にアンティークコインとなっているコインについては、数が減ることはあっても増えることはありません。

例えば、遥か昔に作られた、貴重なコインがあるとします。

そのコインについて、火事に遭ったり、紛失してしまったり、現存数が減る原因は数多くあります。しかし、昔に遡ってそのコインを再生産することはできません。

すなわち、そのコインは、減ることはあっても増えることはありません。アンティークコイン単体で見ると、希少価値は年々上昇し続けます。

希少性の上昇は、価格の上昇要因となります。投資という視点で見ると、これは望ましいことです。

まとめ

どんな投資にも、残念ながらデメリットがあります。同時に、メリットもあります。そこで、メリットとデメリットを比較しながら、適切な配分を考えることになります。

なお、先ほどの日本証券業協会のアンケートを見ますと、興味深い結果が出ています。下のグラフの通りです。

金融資産平均保有額グラフ

簡潔に解説しますと、金融知識が高度になればなるほど、平均年収も金融資産平均保有額も大きくなるという傾向です。

ただし、どちらが原因で、どちらが結果なのかは分かりません。

  • お金があるから、知識があるのか。
  • 知識があるから、お金があるのか。

メリット4の内容を踏まえますと、金融知識の増大が適切な投資判断につながり、その適切な投資判断が良好な金融資産形成につながっている面がありそうです。

相場という視点からアンティークコインを眺める場合も、適切な情報を得て知識を蓄えることは、適切な投資行動につながります。

少なくとも、知識が乏しい場合に比べて、有利な判断ができるでしょう。

そこで、どのアンティークコイン業者から情報を得るかが重要になります。別記事「アンティークコインの偽物を避けて安全に買う方法」で考察しました。この記事では、偽物を掴まされないという、最も基本的で重要な視点から業者を考えています。

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