資産インフレに備えるには金貨や銀貨が有効な実例

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インフレーションは歴史の必然

実感が難しいかもしれませんが、歴史を見ても世界中を見渡しても、インフレーションは必然的に発生します。

すなわち、物価は上昇します。

現在の日本は、物価が上昇しづらい状態です。日本政府や日銀は、物価を上昇させようとしています。現在は期待通りに進んでいませんが、いつの日か、継続的に物価上昇に転じる時がくるでしょう。

「そうは言っても、今はインフレでないから良く分からない」という反応があっても、それは理解できます。

バブル経済以降に生まれた皆様は、継続的なインフレーションを体験していないからです。

そこで、2つの例をご案内しましょう。一つは、ハイパーインフレで経済破綻したけれど、金貨を持っていて生き延びた例、そしてもう一つは、平時に、貴金属価格上昇を利用して資産を増やせた例です。

金貨でハイパーインフレを乗り切った例

第一次世界大戦後のドイツでは、大変なインフレーションが発生しました。喫茶店でコーヒーを飲んだら、注文時と会計時で価格が違ったと言われるほどのスピードです。

この場合、銀行預金やタンス預金をしていた人は、ほぼ全員が貧困層になったでしょう。

今、パン1つの価格が100円だとします。ハイパーインフレが発生して、パン1つの価格が1,000万円に上昇したというイメージです。

今までの貯蓄は全て無駄だった、ということになります。中産階級は、多くが貧困層に没落します。

しかし、資産の一部を金貨にしていた人は、一定の生活水準を維持できました。と言いますのは、金貨は金(きん)ですから、物価上昇に合わせて金貨の価格も暴騰したためです。

お金が必要になったら、その金貨を売って現金を得ればOKです。

資産をどのような形態で保有するか、その選択が成否を分けた例です。

(この例の参考文献:平木啓一『アンティーク・コインで資産を防衛せよ』)

貴金属価格上昇を利用して、資産を増やした例

2つ目は、1つ目よりもイメージしやすい例です。1979年のことですが、銀価格がいきなり暴騰しました。

その推移は、以下の通りです(銀1グラムの価格)。

年月 銀の価格
1979年1月 47円
1979年9月 78円
1979年12月 133円
1980年1月 389円

わずか1年足らずで、銀価格は10倍になろうかという勢いです。その当時、日本には4種類の100円がありました。

  • 板垣退助の100円札
  • 鳳凰100円銀貨
  • 稲100円銀貨
  • 桜100円白銅貨
4種類の100円

全部100円ですから、同じ価値です。1979年1月でも、1980年1月でも、100円として通用しました。

ところが!

鳳凰100円銀貨と稲100円銀貨は、銀で作られています。すなわち、銀貨として取引すると、大きく稼ぐことができました。下は、額面でなく材質も加味して取引した場合の価格推移です。

年月 紙幣 鳳凰100円銀貨 稲100円銀貨 桜100円白銅貨
1979年1月 100円 135円 135円 100円
1979年9月 100円 224円 224円 100円
1979年12月 100円 385円 385円 100円
1980年1月 100円 1,120円 1,120円 100円

額面で使うと100円のままなのに、銀貨として取引すると10倍以上の価格がついています。

実際に、この差額で大きく稼いだ人がいるようです。何しろ、銀行に行けばいくらでも100円硬貨を手に入れられます。それを銀貨として売るだけです。完全ノーリスクです。

この例は、とても分かりやすいでしょう。

価格が上昇してから買おうと思っても、難しい

上の例ですと、あらかじめ100円銀貨をたくさん保有し、1980年初めに全部売れば、大成功になりました。

この方法は、現代日本では使えません。現在、主に流通している500円玉や100円玉は銀貨でなく、価値が低い金属だからです。

そこで、銀や金の価格が上昇を始めたら、銀貨・金貨を買うという選択肢が出てきます。しかし、問題があります。

価格がいつ上昇を始めるのか分からない、という点です。

また、価格が上昇を始めてから買っても良いのですが、それは難しいです。と言いますのは、つい最近まで100円で買えたものを、今日130円を出して買えるか?ということです。

今後も上昇するかもしれないけれど、期待通りにならないかもしれません。

この状況で先日の価格と比較すると、高すぎると思うでしょう。すなわち、買えません。買えなければ、いきなりの価格上昇が起きても、ただ見守るしかありません。

この状況に対抗するには、「少しでも構わないから、あらかじめ保有しておく」です。これは、分散投資につながる考え方です。

保有対象になる銀貨の例

上の事例を見ると、「高額でなくても構わないから、何枚か銀貨や金貨を持っておくのが合理的」と分かります。

アンティークコインを持っていれば、分散投資という意味に加えて、コインの歴史やデザインを楽しむこともできます。しかも、現存数が少ないですから貴重です。

そこで、2枚の銀貨をご案内します。以下の基準で選びました。

  • 銀で作られている
  • 現在も額面で使える
  • 完全未使用である
  • 発行枚数が少ない
  • 比較的安い

現在も額面で使えるといっても、そんなもったいないことはしたくありません。100円硬貨の話が出ましたので、その流れでご案内しています。

100円硬貨は、当時いくらでも入手可能で希少性がありませんでした。ここでご案内する銀貨は、完全未使用で発行枚数が少ないので、そもそものスタート時点が100円硬貨と違います。

スイス 現代射撃祭記念 50フラン銀貨 発行枚数:1750枚【プルーフ・完全未使用品】保証書付き

【コインNo】7328
【製造元】スイス
【額面】50フラン
【年号】2018年
【材質】銀
【直径】37mm
【グレード】PF FDC
【発行枚数】1750枚

売り切れ

ロシア 5チェルボネッツ(50ルーブル)銀貨 発行枚数:100枚【プルーフ・完全未使用品】保証書付き

【コインNo】7865
【製造元】ロシア
【額面】5チェルボネッツ
【年号】2016年
【材質】銀
【直径】27mm
【グレード】PF FDC
【発行枚数】100枚

売り切れ

なお、上のコインを見ますと、完全未使用の銀貨なのに黒いです。この理由につきましては、別記事「写真で高品質なプルーフ(鏡面仕上)硬貨を見分る方法」でご確認ください。

実際には黒でなく、光り輝く、まさに銀色です。

アンティークコインの銀貨の例

上の例は、モダンコイン(発行後、概ね100年未満)のコインです。次に、銀貨のアンティークコインをご紹介しましょう。アンティークコインですので、発行後、概ね100年以上が経過しています。

こちらも、未使用なのに比較的安価、しかも銀で作られているという、素晴らしいコインです。

未使用ということは、使用に伴う摩耗がありません。美術品として眺めることもできます。

バチカン 教皇領 5バイオッチ銀貨【プルーフライク・完全未使用品】

【コインNo】7729
【額面】5バイオッチ
【年号】1839年
【材質】銀
【直径】17mm
【グレード】PL FDC
【価格】18,700円(税込)

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ドイツ ザクセン 2マルク銀貨 ライプツィヒ大学創設500年記念【未使用品】

【コインNo】7071
【製造元】ドイツ
【額面】2マルク
【年号】1909年
【材質】銀
【直径】27mm
【グレード】UNC
【価格】18,700円(税込)

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イラン 1000ディナール銀貨 ナーセロッディーン・シャー【トーン・未使用品】

【コインNo】7286
【製造元】イラン
【額面】1000ディナール
【年号】1882年
【材質】銀
【直径】23mm
【グレード】Tone UNC
【価格】19,800円(税込)

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オーストリア 1フローリン銀貨 フランツ・ヨーゼフ1世【トーン・未使用品】

【コインNo】7190
【製造元】オーストリア
【額面】1フローリン
【年号】1877年
【材質】銀
【直径】29mm
【グレード】Tone UNC
【価格】19,800円(税込)

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