オスマン帝国のトゥグラ(花押)のある金貨

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トゥグラ(花押=為政者のサイン)が描かれた金貨

オスマン帝国

オスマン帝国で発行された金貨には、為政者のトゥグラ(花押)がデザインされています。『Gold Coins of the World』によると、遅くともムスタファ2世(在位:1695年~1703年)発行の金貨以降でトゥグラを確認できます。

そこで、(株)ダルマで購入可能なオスマン帝国の金貨について、トゥグラのデザインを見ていきましょう(新規に金貨が出てきましたら、随時追加していきます)。

なお、トゥグラは下の形をしています(ムスタファ4世のもの)

トゥグラの絵

ムスタファ4世(在位:1807年~1808年)

オスマン帝国 1アルティン金貨

ムスタファ4世は、在位期間がわずか1年という短命のスルタン(国王)です。前国王が改革派だったのに対しムスタファ4世は保守主義で、前国王一派を政権から追放しました。

しかし、前国王一派の反撃に遭い、1年余りで政権の座を追われて幽閉された後、1808年に処刑されて生涯を終えました。

メフメト5世(在位:1909年~1918年)

トルコ 100クルシュ金貨

メフメト5世の在位期間を見ますと、1918年までです。すなわち、第一次世界大戦が終わった年であり、オスマン帝国は敗戦国となりました。メフメト5世自身は、敗戦が決まる半年前に崩御しています。

なお、メフメト5世は同盟国側での参戦に反対でしたが、青年トルコ党に擁立された経緯から、政治権力を事実上保有しないスルタンでした。

日本の花押

各コインのトゥグラのデザインを比較すると、ほぼ同じように見えますが、よく見るとわずかに異なっていることが分かります。

この、一見すると同じだけれどよく見たら異なるというのは、日本の花押でも良く見られます。下は、国立公文書館ホームページからの引用ですが、似たような花押が数多くあることが分かります。

大名の花岬

引用:国立公文書館HP

花押は、現代のサインや押印に相当する機能を持っています。現代の押印はどれも似たようなデザインになっていますので、花押もまた似た形になるのは、自然なことかもしれません。

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