アンティークコインの価値を見いだす要素

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アンティークコインの価値とは

アンティークコインの価値

アンティークコインのどこに価値があるのか?を考えるために、コイン(貨幣)の機能面から考えてみましょう。

貨幣には、以下の3つの機能があります。

  • 価値表示機能
  • 価値交換機能
  • 価値保存機能

あるリンゴが1つ100円で売られていたとしましょう。私たちは、「このリンゴは100円の価値があるんだな」と分かります(価値表示機能)。

そして、100円と交換すれば、リンゴをもらえます(価値交換機能)。

将来のためにお金を貯めようと思えば、保管すれば良いでしょう。1年後も5年後も、100円玉は100円として使えます(価値保存機能)。

では、この3つのうち、アンティークコインの価値はどれに該当するでしょうか。

現代社会で、「この新車の価格は、ヴィクトリアの5ポンド金貨だよ」などと表示しませんし、「では、その新車とヴィクトリアの5ポンド金貨を交換しましょう」と売買することもありません。

すなわち、機能面でいえば、アンティークコインは価値保存機能に重点が置かれていることが分かります。

アンティークコインの『価値保存機能』を分析

では、価値保存機能について、アンティークコインを分析してみましょう。

アンティークコインは、1枚ごとに価値が異なります。

同じ種類で同じグレードであっても、異なります。と言いますのは、傷のつき具合やトーンの具合がコインごとに異なるからです。

製造時に不可避的についた傷しかないUNC(未使用)の金貨があるとしましょう。通常は、高価になると予想できます。しかし、顔の部分にその不可避的な傷があったとしたら、価値は落ちるでしょう。

これが、アンティークコインの難しいところです。そこで、コインごとの細かい部分でなく、コイン全体を見渡して考察してみましょう。

2つに分解

アンティークコインは、大きく見て2つの価値に分解できます。

  • 金属の価値
  • その他の価値
金属としての価値

アンティークコインの材質は、金属です。金貨なら金、銀貨なら銀です。材質自体が価値を持っています。

よって、不運にも火事等で金貨が溶けてしまって、金貨としての価値が失われても、金として換金可能です。

金と銀の相場推移は、以下の通りです(田中貴金属工業ホームページのデータを基に作成)。縦軸を見ますと、金と銀では桁が違います。その分だけ、金貨の方が高価になります。

金と銀の価格推移グラフ
その他の価値

もう一つが、「その他の価値」です。その他とは何だ?ですが、このような内容です。

  • 希少性
  • 歴史
  • デザイン
  • 人気

希少性

アンティークコインの希少性は、日を追うごとに高まるでしょう。

と言いますのは、アンティークコインは有形物ですので、常に傷ついたり破損したりする可能性があります。傷がつけば、そのコインの価値は落ちます。

すなわち、傷が少ない(=グレードが高い)コインの希少性は、どんどん高くなります。お手元のアンティークコインは、大切に保管したいです。

歴史

また、歴史の価値は、減少しづらいでしょう。増加するかもしれません。歴史をどう判断するかは、後世の人々次第です。

よって、希少性と違って、上昇し続けると断定的に書くのは難しいですが、減少しづらいと予想できます。

デザイン・人気

デザインと人気は、一つにまとめてみました。デザインの良し悪しは、後世の人々の感性次第です。そして、人気も同様です。

特定のコインについて人気が高まれば、他のアンティークコインよりも大きく価格が伸びるでしょう。

逆に、人気が高まった後に落ち込めば、その分だけ価格も低下するか?ですが、それは分かりません。と言いますのは、世の中の人気動向にとらわれず、そのコインが大好きだという人がいるからです。

過去の人気上昇により、世の中の動向に関わらずそのコインが大好きだという人数は、増えることでしょう。

よって、デザインや人気の価値の増減については、コインごとに判断していくことになります。

次に、金銀などの素材価値の割合が高いアンティークコインと、その他の価値の割合が高いアンティークコインに分けて概観しましょう。

素材価値の割合が高いアンティークコイン

アンティークコインとは、発行後概ね100年以上を経過したコイン全般を指します。すなわち、歴史的価値があります。

しかし、コインカタログを調べてみますと、価格が「BV」となっているものがあります。BVとは、bullion value(金属の延べ棒の価値)です。その他の価値がゼロで、純粋に貴金属としての評価額しかありませんよ、ということです。

グレードが低いアンティークコインで現存数が多いものは、BVになりやすいと考えられます。

このような金貨・銀貨は、金相場や銀相場の影響を直接的に受けます。この記事の上部で、金相場と銀相場の推移グラフを掲載しています。

可能なら、相場が安い時に買うのが良いということになります。

その他の価値の割合が高いアンティークコイン

逆に、貴金属の価値の割合が大変低い金貨・銀貨もあります。こういったものは、金銀相場から離れたところで価格が作られています。

例えば、下の金貨です。重量は13.44gで、金の割合は90%です。すなわち、金は12.096gです。この記事を書いている時点の金相場を確認しますと、1gあたり6,500円くらいですから、金としての価値は、以下の通りです。

6,500円×12.096g=78,624円

しかし、実際の価格は、文字通り桁違いになっています。

オランダ ウィルヘルム3世 20グルデン金貨【未使用品】

【コインNo】8312
【製造元】オランダ
【額面】20グルデン
【製造年】1850年
【材質】金
【直径】26mm
【グレード】PF UNC
【カタログ】Fr339/KM96/Schulman542

売り切れ

また、下の銀貨も破格の値段です。こちらは、金でなくて銀です。それでも、これだけの価格だと判定されています。直径をご覧ください。貨幣とは思えない巨大さです。

ドイツ ブラウンシュヴァイク・ヴォルフェンビュッテル 5ターレル銀貨【トーン・極美品+】

【コインNo】 7995
【額面】5ターレル
【製造年】1609年
【材質】銀
【直径】82mm
【グレード】Tone EF+
【カタログ】DAV/L28
【価格】5,400,000円(税込)

ドイツ 巨大な5ターレル銀貨 このコインを購入する

こういった価格がつくのはなぜか?と言えば、その他の価値が極めて高いからです。

  • グレードが極めて高い
  • 歴史的価値が高い
  • 現存数が少ない
  • 人気がある
  • 美しいデザイン

金相場や銀相場に影響されないアンティークコインが欲しいという場合は、高額なコインを狙うことになるでしょう。

将来の価値

最後に、私たちがアンティークコインを買う目的を確認しましょう。目的は、大きく分けて2つになるでしょう。

  • コレクション
  • 資産運用

コレクションで集めている場合は、価格動向にあまり敏感でないかもしれません。むしろ、安くなってくれた方が、買いやすくなってうれしいかもしれません。

一方、資産運用で考える場合、価格は上昇してくれた方がうれしいです。では、どのコインの価格が上昇するでしょうか。

それは、正確には誰にも分かりません。将来の話だからです。しかし、専門家なら、過去から現在にかけての推移を把握しています。すなわち、将来に対しての感覚が鋭いです。

アンティークコインへの投入予定額が300万円~500万円程度以上なら、(株)ダルマの社長とゆっくり意見交換しながら、将来性あるコインを選ぶことができます。

話を聞いてみたいなという場合、(株)ダルマにご連絡ください。

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