アンティークコインの価格はグレードによって数十倍の差がある

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グレードと価格の関係について

アンティークコインは、製造時の姿を保っている方が貴重です。逆に、使い込まれてどんなデザインなのかも分からないというコインは、価値が下がります。

では、同じ種類のアンティークコインであっても、グレードによってどれくらいの価格差が出るでしょうか。

グレードと価格の関係について確認します。

関係調査の条件整理

グレードと価格の関係を調べるには、以下の条件が必要です。

  • 現存枚数が一定以上ある
  • 活発に取引されている

例えば、何百年以上も昔のコインで現存枚数が少なく、買うチャンスがあること自体が珍しいというコインの場合、グレードがUNCのコインは存在せず、EFも存在するかどうか?という状態でしょう。これでは、グレードと価格の関係を調べられません。

グレードが低くても、極めて高額になる場合があるでしょう。

(グレードの種類につきましては、別記事「アンティークコインのグレード【格付】」でご確認ください。)

あるいは、シリーズもののコインを集めているコレクターがいて、「あと1枚でシリーズを完成できる!」という状況で、最後の1枚のコインが出てきたとしましょう。

コレクターによっては、割高でも構わず買うでしょう。

できる限り、このような例を排除したいです。そこで今回は、明治時代に発行された新1円銀貨(大型)の価格で比較しましょう。

新1円銀貨(大型)で比較 

新1円銀貨(大型)は、100年以上前に発行された大型銀貨です。しかし、発行枚数が多かったためか、比較的現存数が多いです。

このため、グレードと金額の関係を調査しやすいです。

なお、価格そのものは、時とともに変化していきます。そこで、並品(Fine)の価格を1とした場合の、それぞれのグレードの価格をグラフ化しました。

【調査方法】
明治7年から明治20年までに発行された新1円銀貨(大型)の価格を、「日本貨幣カタログ2019」で調査し、グラフ化

結果、下の通りとなりました。

最大:並品と完全未使用品の価格倍率が最大のコイン

最低:並品と完全未使用品の価格倍率が最低のコイン

並品の価格を1とした場合の2015年価格グラフ

グラフの分析

上のグラフを見て分かる点が、いくつかあります

グレードが上がるほど、高額になる

グレードが高くなれば価格も高くなるのは、自然なことです。実感として分かることが、改めてグラフでも証明されました。

未使用、完全未使用の価値が高い

グレードが高いほど高額になるのですが、「未使用・完全未使用の価値が圧倒的に高い」ことが分かります。

上のグラフを表にしますと、以下の通りです。

  最大 平均値 最低
完全未使用 30.0 18.0 6.9
未使用 15.0 10.0 4.3
極美品 3.9 3.1 1.9
美品 2.5 1.9 1.6
並品 1.0 1.0 1.0

並品と極美品を比較しますと、価格は1.9倍から3.9倍です。大きな価格差だといえます。しかし、未使用になると、いきなり価格差が大きくなります。

資産運用の一環としてアンティークコインを集めるなら、未使用以上のコインを買いたいです。

ただし、何百年も前のコインの場合、未使用以上のコインが存在しない例が圧倒的です。

その場合は、極美品(EF)以上のコインを探すことになるでしょう。

日本 旧1円銀貨 明治3年(1870) [未使用品]

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