アンティークコインのマウント痕とは

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マウントとは

マウントとは、一般的に「過去に誰かが、このコインを使って装飾品を作りました。今はきれいになっていますが、その痕が残っています。」という意味です。

イメージ図は、下の通りです。

マウント痕メージ

コインの上部に、金属をくっつけます。そして、その金属には穴があり、ひもを通せば、ペンダントの出来上がりです。コインに直接穴をあける場合もあります。

誰かが、ペンダントとしてコインを楽しんだことが分かります。

何百年も前にペンダントを身に着けて楽しんでいた人は、経済的に豊かな、あるいは身分の高い人だったのでは?と予想できます。

「自分は金貨のペンダントを身に着けていますよ」と大勢に見せながら歩くことになります。「まあ、そのペンダント、素敵ね!」と言ってもらえるような社会的身分の人々が集まる地域に住んでいないと、危なくて歩けません。

貴族か、裕福な商人か…と容易に想像がつきます。

ペンダントとはいえコインですから、急な出費に備えてペンダントにしていた可能性もあります。通常はファッションで身に着け、必要に応じて支払いに使う、という用途です。

また、現代社会でも、アンティークコインでペンダントを作るのが流行した時期がありました。1980年代の日本です。

ペンダントにして身に着けると、金属をつけた部分だけでなく、衣服と何度もこすれて傷がたくさんついてしまいます。

このため、マウント痕と無数の傷の両方が重なってしまい、価値を失ったアンティークコインも数多くあることでしょう。

マウント痕のあるコイン

では、マウント痕のあるコインを、実際に見てみましょう。下のコインです。どこにマウント痕があるか、分かるでしょうか。

マウント痕のあるコイン

下の写真は、マウント痕がある部分を赤の四角で囲っています。左側は分かりづらいですが、右側を見ますと、「言われてみれば痕があるな」という感じがします。

マウント痕のあるコイン(枠付き)

この記事は、マウントについて書いています。そして、マウントの例として上のコインを挙げました。だから、マウントだと容易に分かります。

造詣が深くないと、このコインをいきなり見せられて、マウント痕がある!と気づくのは、難しいのではないでしょうか。

しかし、そこはアンティークコインの世界です。コレクターが集まる世界は何でもそうでしょうが、ルーペで見たら分かるというような小さな傷でも、敏感に評価(=価格)に反映されることがあります。

コレクターの世界は、とても深いです。

あえて買うという選択肢

ちなみに、下のコインもマウント痕があります。「拡大した画像でよく見ても、コインの他の部分にある傷とほとんど区別がつかない…」というコインもあります。

こういった痕を判断するには、プロの目が必要です。逆に言えば、そこまで深く追究しないなら、あえてマウント痕があるアンティークコインを買うという選択肢もあります。

マウント痕があると、多少お買い得価格になるからです。

下は、上で紹介しましたコインのスペックです。ご購入いただけます。

レーゲンスブルグ自由都市(Free city of Regensburg)

【コインNo】 7870
【発行国】ドイツ
【額面】1ダカット
【製造年】1792年~1806年
【材質】金
【直径】24mm
【グレード】EF

売り切れ

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