「自由鋳造」「自由溶解」とは

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自由鋳造(じゆうちゅうぞう)とは

金本位制や銀本位制が採用されていたころ、「自由鋳造」「自由溶解」が同時に認められていました。さて、この自由鋳造と自由溶解は、どのような意味でしょうか。

自由鋳造という言葉から連想できるのは、「自分が持っている金(きん)を利用して、自由に金貨を作っても良い」というイメージです。

しかし、金貨のデザインは複雑ですし、個人が製造機械を持っているわけではありません。下の絵のような、原始的な方法で金貨を作ろうにも、うまく叩けないでしょうし、金の量を金貨1枚分に正確に整えるのは困難です。

古代~中世のコイン製造方法イメージ

すなわち、自由鋳造とは、「自分で勝手に金貨を作って良い」という意味ではありません。

「自分が持っている金地金(きんじがね)を造幣局にもっていけば、その金を使って金貨を作ってくれる」という意味です。

その手続き方法は、以下の通りです。

  • 自分の金地金を、造幣局に持っていく
  • 造幣局は、金の成分を確認し、成分を整えて金貨を作る
  • 手数料と引き換えに、金貨をもらう

金貨といっても、成分は金100%ではありません。例えば、明治時代の旧20円金貨の成分は、「金90%、銅10%」です。そこで、最初に金地金の成分検査が必要になります。

金は金属としては柔らかいので、金100%にすると傷がつきやすくなります。そこで、金貨を作る際に、別の金属を混ぜて強度を高くしています。

ちなみに、金貨の作り方は、鋳造(ちゅうぞう)でなく鍛造(たんぞう)です。

鋳造:溶かした金属を型に流し込んで成型する
鍛造:一定の大きさの金属を叩いて成型する

しかし、「自由鍛造」とは呼ばず、「自由鋳造」と呼んでいます。

自由溶解(じゆうようかい)とは

自由溶解とは、金貨を溶かして金地金にしても良い、ということです。実際にこれをやる人がどれくらいいたのかは不明ですが、権利としては認められていました。

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