アンティークコインをコレクションする理由

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コイン収集の目的は十人十色

最初に、アンティークコインの定義を確認しましょう。

アンティークコインとは、概ね100年以上前に作られたコイン全般を指します。このため、紀元前500年という、はるか昔に作られた金貨から、1900年代初めに作られたコインまで、さまざまな種類があります。

そして、今年新規に発行されたコインでも、いつの日かアンティークコインになります。時間は過ぎていくからです。

では、皆様が趣味やコレクションとしてアンティークコインを収集する理由はなんでしょうか。コレクターによって違いがあるでしょう。

歴史の共有と継承

下のコインをご覧ください。これは、紀元前400年代から紀元前300年代にかけて製造された金貨です。

Kneeling king running with spear and bow
【弓と槍を持ち走る王】

【コインNo】7905
【発行国】アケメネス朝ペルシア
【発行年】紀元前486年~紀元前450年(推定)
【素材】金
【重量】8.32g
【グレード】VF

槍と弓を持って走る王 売り切れ

上の金貨は、紀元前6世紀から紀元前4世紀にかけて栄えた、アケメネス朝ペルシアの金貨です。今からはるか昔に、純度の高い金貨を作る技術があったということです。

そして、この金貨の用途ですが、兵士への報酬支払などで使われていました。

  • 保存できる
  • 持ち運びが容易
  • 多くの兵士に均等に配分できる

金貨は、こういった目的で使うにはピッタリです。

そして、当時の兵士たちが手に持ったに違いないであろう、そのコインが今、目の前にあります。写真で見るだけでなく、買って自分の物にできます。

買って、自分の手で持ってみてください。その重さ、大きさ、輝き、刻印の美術的な素晴らしさ。それらを通じて、歴史に思いを馳せることができます。

また、当時の兵士等が使った金貨は、コレクターの収蔵品となり、大切に現代に受け継がれてきました。今、手にしているコインは、先人によって大切に受け継がれてきたものです。

自分の物になったアンティークコインは、いずれ、次世代の誰かに受け継がれます。こうして、自分もアンティークコインを受け継いできた先人の仲間入りをします。

シリーズものを全て集めたい

アンティークコインに限らず、何か珍しいものがあって、それは数種類で完全版だとしたら、それを全種類集めたくなるものです。

アンティークコインのコレクションは、このような欲求を満たすにはぴったりのアイテムです。

下は、アルバニアで発行された金貨です。国王のゾグ1世の結婚を記念して発行された金貨です。すなわち、発行枚数も少ないのが特徴です。

アルバニア ゾグ1世 100フランガ・アリ金貨【発行枚数:500枚】

【コインNo】 7653
【発行枚数】500枚
【発行国】アルバニア
【額面】100フランガ・アリ
【発行年】1938年
【材質】金
【直径】35mm
【グレード】AU/UNC

売り切れ

アルバニア ゾグ1世 20フランガ・アリ金貨【発行枚数:2,500枚】

【コインNo】 7174
【発行枚数】2,500枚
【発行国】アルバニア
【額面】20フランガ・アリ
【発行年】1938年
【材質】金
【直径】21mm
【グレード】EF+

売り切れ

この2種類を全部集めれば、完成です。

シリーズ物としては、枚数が少ないです。しかし、両方とも発行枚数が少ないです。

よって、1枚確保するだけでも大変ですが、今のところ、2枚同時に販売中です。ここで購入いただくと、一気にコレクションが完成するというレアケースです。

しかし、コレクターというのは、より高い完全さを求める傾向があるようです。上の2種類で完成なのですが、同じ年に、治世10周年を記念する金貨3種類も発行されています。

100、50、20フランガ・アリ金貨の3種類です。下の金貨は、50フランガ・アリです。右側のコインの下にある文字が、上と異なっていることが分かります。

こちらも記念貨ですから、発行枚数が少ないです。

アルバニア ゾグ1世 50フランガ・アリ金貨【発行枚数:600枚】

【コインNo】 7783
【発行枚数】600枚
【発行国】アルバニア
【額面】50フランガ・アリ
【発行年】1938年
【材質】金
【直径】28mm
【グレード】AU/UNC
【価格】374,000円(税込)

このコインを購入する

こうして収集範囲を広げていくと、途方もない時間がかかるでしょう。

と言いますのは、アンティークコインには価格が付いていますが、いつでもどこでも買えるわけではないからです。

火事や紛失等で数が減ることはあっても、増えることはありません。すなわち、希少性は日を追って増す一方です。そのようなコインを売りたいという人は、多くありません。

そこで、オークション等で売っても良いという人が現れるまで、ジッと待つことになります。時間がかかりますし、完璧に揃えるのは困難かもしれません。しかし、難しいほどやりがいがあるのも、コレクションの魅力です。

記念貨シリーズ

アンティークコインをシリーズで収集したいという場合、記念貨を集めるという方法もあります。以下は、当サイトでご案内している記念貨シリーズです。

美術品として楽しむ

アンティークコインには、美術品として楽しめるという側面もあります。下の金貨をご覧ください。

ドイツ レーゲンスブルグ 都市景観 1ダカット金貨

【コインNo】 8045
【発行国】ドイツ
【額面】1ダカット
【製造年】1737年
【材質】金
【直径】24mm
【グレード】VF

売り切れ

【コインNo】 7870
【発行国】ドイツ
【額面】1ダカット
【製造年】1792年~1806年
【材質】金
【直径】24mm
【グレード】EF

売り切れ

今は失われてしまった、当時のレーゲンスブルグ(バイエルン州)の情景が見事に描かれています。また、裏面の紋章やフランツ1世の肖像も、見事な鮮やかさです。

コインに描かれる模様一つ一つには、意味が込められています。その意味を調べながらコインを鑑賞すると、そのコインへの愛着はどんどん大きくなるでしょう。

また、コインを通して当時のドイツを知ることもできます。いつの間にか歴史博士になっているというのも、ありえる話です。

美術品としてアンティークコインを収集する場合、遺跡が描かれたコインも魅力的です。別記事「歴史的な建造物や景観を画いたコイン」でご案内しています。

資産運用の一環

金や銀自体に価値があり、時間が過ぎれば希少性が増すばかり。そして、歴史的に見ても美術品としても価値があるとなれば、資産運用としてアンティークコインを収集することもできます。

ただし、資産運用としてアンティークコインを考える場合、注意点があります。

過去、アンティークコイン価格は継続的に上昇してきました。しかし、時には下落する場面もありえます。価格の上昇を期待するのはもっともなことですが、数年で何倍もの上昇を期待するのは難しいです。

そこで、資産運用の1つとして考える場合は、相場が下落しても問題ない範囲でのコイン収集にしましょう。

なお、アンティークコインを投資として考える場合の具体的な方法や注意点については、別記事「アンティークコイン投資で成功する秘訣」でご案内しています。

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